こんにちは!大学院生のすとりりといいます。僕は地方無名大学の修士課程の2年です。先月の6月に第一志望の電力会社から内々定を頂きました。僕は大学生の時と大学院生での2回就職活動を行ってきて大学院生の就活がどう違うのか、Fラン大学院生の戦い方、就職活動での失敗談をお話していきたいと思います。
目次
1.大学院生と大学生の就活の違い
2.就職活動での失敗談
3.Fラン大学院生の戦い方
1. 大学院生と大学生の就活の違い
よく耳にすると思いますが、大学院生と大学生の就職活動は違うといわれますが、結論から言いますと、僕はあまり変わりませんでした。もちろん全く一緒かといわれるとそうではありません。では、その違いについてお話ししていきます。
大学生と大学院生の就職活動での違いは、研究内容についてより深堀されるかどうかです。
大学生は研究室配属が行われた直後でほとんどの人が、テーマだけ知っていて中身はほとんど知らないということが多いですが、修士課程の人は1年間、もしくは学部生の頃から同じテーマを扱う人であれば2年間丸々研究をしてきています。なので、企業側も大学院生に対しては研究について深堀をしてきます。
様々な業種、職種を受けてきましたが、特に研究・開発職を志望すると研究に関する話が多くなります。
更に、修士課程の人たちが行う研究は学部生とは違い、更に踏み込んだ内容になります。しかし、面接官は人事の方であったり、他分野の人がほとんどなので、誰でも分かるように内容を説明することであったり、その研究の成果が出ると世の中に対してどのような影響を与えるのかなどしっかりとまとめることや理解することが大切です。また、話題の3割以上がこの話題になる可能性が非常に高いので、この話の中で自分のアピールポイントを話すことが鍵になると私は思っています。
2. 就職活動での失敗談
私が就職活動を行ってきて、失敗したなと思うことが3つありますので、ご紹介したいと思います。
① 大手企業の研究・開発職をなんとなく志望していた。
② 様々な業界に手を出しすぎた。
③ 就職活動の軸がブレブレだった。
この3つが僕の就職活動の失敗談です。
まず、僕の就職活動のやり方はネットで調べたホワイト企業ランキングTOP100から自分が受けることのできそうな会社をピックアップしてその企業を全て研究・開発職でエントリーしました。僕自身この就活の方法自体がダメだとは思っていません。しかし、この方法が上記の3つの失敗を生んでしまいました。
まず、①の大手企業の研究・開発職をなんとなく志望していた。というものですが、修士まで来た方はなんとなく分かると思いますが、「せっかく修士まで来たんだからどうせなら研究・開発職がいいよね」と僕は考えていました。今思うととても安易な考え方だと思います。そもそも今自分がやってる研究ですら、ろくに結果も出ていない、そもそも研究向いてないなと思っているにもかかわらず、僕はとても安易な考え方でこの選択をしてしまいました。大学院生の皆さん、今やっている研究が面白い!僕は(私は)研究がしたいんだ!と思う人だけ研究・開発職へ進むことをおススメします。
そして、②の様々な業界に手を出しすぎた。これも結局ホワイト企業ランキングといったものからピックアップしたものですので、そりゃあもうバラバラな業種を受けまくりましたよ。半導体やエンジン、モータ、機器の製造業、ベアリングの企業なんかも受けました。この問題点は完全に各分野を知るために労力を分散させていしまい、どの企業、どの分野に対しても勉強不足だったということです。結局その分野の勉強に手一杯になってしまい、こなすだけで精一杯ということなってしまいました。
③就職活動の軸がブレブレだった。僕は就職活動を行っていく中で、九州の企業であること、平均年収が600万円以上あることを就職活動の軸としていました。しかし、就職活動を始めるときに何を思ったのか、ホワイト企業ランキングから受けてるんですよね。僕は完全に忘れていました。で、そのホワイト企業ランキングに受かったとしても行こうと思ってないんですよ。本当に自分はバカだと思いました。中々、就活を行っていく中で余裕がなくなっていくとこんなことも忘れてしまうので、大切なことはしっかりと書き残すことが大事だと学びました。
悪い面だけではない
このホワイト企業ランキングから受けた方法は実際僕自身全てが悪かったかといわれればそうではないと思います。まあこのような受け方をする人はほとんどいないと思いますけど、、、、 全然、推奨はしません。効率がすこぶる悪いのでオススメはしないです。では、実際にどのようないい面があったのかを述べていきます。
① 様々な業種に触れることができた
先程も言いましたが、僕は本当に様々な業種にエントリーしました。このことはデメリットであり、僕にとってはメリットでもありました。なぜなら、就職活動以外ではこのように様々な業種の人と話す機会もなければ、知る機会もないからです。ランキングに載るような企業でもBtoBの会社であれば、知名度が低く一生知る機会もないような会社だと思います。知識も浅く広くですが得ることができたのは自分の中でもとてもいいものになりました。
② エントリーシート、面接の場数を踏むことができた
たくさんの会社を受ける中で、場数を踏めるというのはとても大きいです。昨年、今年とウェブでの面接が多くなり、労力がとても少なくなり、より場数を踏めるようになりました。本番でさえも面接練習となりますし、面接官の反応でどのエピソードが受けがいいのかというのも知ることができました。エントリーシートでもどのエピソードが通りやすいのかを40社程度ですが統計をとって、第一志望にエントリーシートを出す際の参考にしたり、更に良くしようと試行錯誤する機会が多くなったことがメリットです。
ここまでは、僕の失敗談についてお話していきましたが、ここからはどうして無名大学院生の僕が大手の企業に受かることができたのかということを話していきたいと思います。
3. Fラン大学院生の戦い方
僕が就職活動を行っていく過程で、よりよく就職活動を行うために中身を細分化して考えると就職活動は実は4項目のみだと考えています。その4項目は、
①エントリーシート
②SPI
③面接
④熱意
①エントリーシート
エントリーシートに関しては、色んな人に何十回も添削や確認をしてもらいました。また就職課でお話しして、エピソードをいくつか聞いてもらいどのエピソードがいい印象を受けるかというのを聞いてもらい、試行錯誤を繰り返し完成させました。エントリーシートは他の人より時間をかけた自信はありますが、それでもFラン大学院生が色んな企業を受ける中で通過率は30%程度でした。
②SPI
SPIやWebテストはほとんど勉強していませんが、平均点は7割程度とれていたと思います。7割程度とれていれば、上位人気企業とかでない場合ほぼ落ちないでしょう。不安な人は8割とることができればほとんどの足切りは大丈夫だと思います。Fラン大学院生は学歴が無い分SPIで点数を取らなければ書類審査でほぼ切られます。大手であればなおさらです。Fラン大学院生が就活でスタートラインに立つにはSPIの得点率が7割を超えることがマストになります。
③面接
面接は、相手の質問に対して的確に回答することが大切です。焦って変な回答をするとこの子はコミュニケーション能力がないんだなと思われてしまいます。質問の内容やどのような答えが聞きたいのか分からない場合は、「〇〇という質問は○○ということですか?」とちゃんと聞き直すようにしましょう。また、面接に苦手意識のある人や不安な人は面接練習多くやる、または、実際に企業の面接をたくさん受けるといいと思います。僕は多くの企業の面接を受けたのである程度の質問をメモして、その質問に対してどのような回答をするかというのは想定して回答を準備していました。
④熱意
就職活動でこの熱意を大事な項目に挙げることはあまり聞くことはないかと思いますが、僕は無名大学院生が戦っていく中で、最も大切な項目だと考えています。熱意とは、その企業に対して大事な就職活動の時間と労力をどれだけ費やせるのか、どれだけ企業に自分をアピールすることができるのか、どれだけその企業に就職したいのか、この3項目だと考えています。
まず、その企業に対して大事な就職活動の時間と労力をどれだけ費やせるのかということですが、就活の期間というのは有限で、例えば、企業研究を行う中で、どれだけ調べることができるのか、企業のニュースをどれだけ遡り、他人が知らない情報まで入手できるのか、分からないことがあれば、OB訪問に行く労力であったり、リクルーターをつけてもらい会いに行く労力をかけることができるのかということです。僕たち無名大学院生は他の人がやらないところまでとことんやってこそやっと戦えるステージに来ることができます。
どれだけ企業に自分をアピールすることができるのかについてですが、これはインターンシップに参加するであったり、学内説明会や学外説明会に顔を出すこと、質疑応答の時間には一番最初に質問するなどを指します。ただ参加するだけではアピール不足です。インターンや説明会に参加する場合は、あらかじめ企業研究を行いある程度予習を済ませておきます。企業研究を行っていく中で疑問点や分からないことを先に考えておくことでより練度の高い質問を一番最初にし、アピールすることが大事です。
どれだけその企業に就職したいのかということについては、面接にてアピールします。例えば、企業の強みと弱みはどこですか。という問いに対し、企業研究をしっかりと行っていれば、○○という出来事に対し、○○という対応をしたこと、○○という出来事に対し、○○をいう対応をしたことから、御社は○○という強みを持った企業だと思います。と答えることができます。ここでしっかりとした事象を上げることで他の人と差をつけることができると考えています。
どれだけその企業に就職したいのかという問い対しては、これも面接にてアピールします。僕は面接時に淡々と冷静に喋ってしまうことから、面接時にあまり熱意が通じないという傾向にありました。これを解決するために行った方法を紹介します。淡々としゃべる人でなくとも使えるテクニックだと思いますが、これは僕の完全な持論かつ事例が2件しかないため、これをやるかどうかは自己責任でお願いします。僕が行っていたのは、面接終了間際の逆質問もしくは最後に何かありますかと聞かれたときは、逆質問であった場合は1つ質問を終えた後に、「質問ではないのですが1つだけお話しさせていただいてもよろしいでしょうか。」という風に伝え、僕の場合は、「僕は中学3年生の時に御社に入社することを決めました。それから、高校、大学への進学は全て御社に入社するためだけに選択してきました。大学生での就職活動でも御社を志望していましたが、その際はご縁がなかったのですが、どうしても御社を諦めることができなかったことから、御社に入社することだけを目標に大学院へ進学しました。御社に入社したい気持ちはだれよりもあります。どうかご縁がありましたら、よろしくお願いいたします。」という風に最後の最後で熱意を伝えました。これが内定への決定打になったかどうかは正直わかりませんが、これがマイナスになることはないと考えています。
これらをまとめると、
①エントリーシートは色んな人に見てもらうこと
②SPIは最低7割、できれば8割とれること
③面接練習もしくは企業の面接をいっぱい受けること
④みんながやらないことをやること
です。
皆さんの就職活動がいい結果になるように願っています。
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