こんにちは、大学院生のすとりりです。
先日、2020年ドラフト会議で福岡大学準硬式野球部の大曲錬君が西武ドラフト4位指名を受けましたが、そもそも準硬式野球とは何でしょう。
実は、僕も大学時代準硬式野球部に所属しており、大曲君と投げ合ったこともあります。
やはり、当時から大曲君は異次元でした。
目次
1.準硬式野球とは
2.準硬式野球の規模
3.準硬式野球部の大会
4.大学準硬式野球部の雰囲気
5.準硬式野球部の実力
6.準硬式野球出身のプロ野球選手
7.最後に
1.準硬式野球とは
準硬式野球ってあまり聞かない言葉ですよね。野球好きの人でもあまり知らない人も多いはずです。僕も高校生の時は準硬式野球のことを知りませんでした。
準硬式野球は主に大学で盛んな野球です。使用ボールは見た目は軟式ボール、硬さは硬式ボールとなっており、バットは主に硬式用の金属バットが用いられます。球場は、高校野球や大学野球が行われるような球場で試合が行われます。僕は九州の大学の準硬式野球部だったので、雁ノ巣球場、春日球場、桧原球場などで試合を行っていました。
大学以外では、大阪の中学校、関東地区でいくつかの社会人チームがあるぐらいです。
なので、ここでいう準硬式野球というのは大学野球のことを指します。
2.準硬式野球の規模
大学準硬式部の数は全国で約280チームが登録されています。全国の大学数は786校ですので、約4割近くの大学に準硬式野球部があるほど大学では人気です!!!!
といいたいのですが、準硬式野球部は医学部や歯学部のキャンパスが離れているところはチームが独立してつくられていたりするので、実際は3割ほどだと思います。競技人口(連盟登録者数)は、近年1万人を超え、平成20年度が9200人だったことを考えると、人気は右肩上がりです。
人気のある大学野球で27000人であることから、準硬式野球が大学で中々の人気があることがわかります。ちなみに大学では、軟式野球は約5000人規模なので、準硬式野球の方が盛んです。
3.準硬式野球部の大会
準硬式野球部は基本リーグに所属しており、大学インカレ、秋季、春季の年2回のリーグ戦、2回各地方大会があります。リーグ戦は基本的に6チーム10試合行います。
春季リーグが終了後、全日本準硬式野球選手権の地方大会で上位三位までに入ると全国大会に出場できます。そのほかに全日本清瀬大会や、医学部、歯学部の全国大会があったりします。
また、これらの大会で優秀な成績を残すと九州選抜などの地方選抜に選ばれ、全国の地方選抜9チームで大会をします。また地方独自の企画で県選抜なども行われることもあります。
4.大学準硬式野球部の雰囲気
準硬式野球部の雰囲気は、チームによりけりですが基本監督はいません。全国大会常連のチームには監督、コーチ、トレーナーがついていたりすることもあります。大体は、選手が自分たちでチームの運営を行います。
部費の徴収もあるチームがほとんどだったと思います。全国大会や遠征費、合宿費その他もろもろの雑費は自費です。
ほとんどのチームがガチガチで厳格な雰囲気もなく、基本的に野球を楽しんでいるチームが多いです。僕のチームは、やるときはやる、楽しむときは楽しむというようなチームでした。高校野球をやってきてまだ野球をやりたいけど、きついのは嫌だという人は準硬式野球がお勧めです。
5. 準硬式野球部の実力
準硬式野球部は、全国大会常連のチームになると140キロを超える投手がゴロゴロといます。10試合で6本ホームランを打つような選手いました。たまに大曲君のように150キロ投げる人もいます。
僕の所属していたチームは3年連続九州ベスト8に入り、リーグ戦では2位のようなチームでした。
ここだけの話、部員100名を超える高校の硬式野球部と試合(準硬式野球部が守備の時は準硬式ボール、高校野球部が守備の時は硬式ボール)をしたことがあるのですが、9-2で準硬式野球部が勝ちました。
高校野球や大学野球より雰囲気は緩いと思いますが、ある程度上位のチームになれば実力は確かだと思います。
6. 準硬式野球出身のプロ野球選手
青木勇人
同志社大学準硬式野球部出身。西部ライオンズ、広島カープに所属し、プロ通算9勝
鶴田圭佑
帝京大学準硬式野球部出身。東北楽天ゴールデンイーグルスに所属していた。6位指名で入団したが2019年に戦力外通告を受けた。準硬式野球部時代の最速は149キロ。
坂本工宜
関西学院大学準硬式野球部出身。読売ジャイアンツに所属していた。育成4位で入団。オープン戦では成績を残していたが、あまり活躍できず、戦力外通告を受ける。準硬式野球部時代の最速は149キロ。
大曲錬
福岡大学準硬式野球部出身。2020年ドラフト会議にて西武ライオンズから5位指名を受ける。準硬式野球部時代の最速は154キロ。これからの活躍に期待しています。
7. 最後に
準硬式野球部は高校野球や大学野球より、プレッシャーがなく楽しくプレーすることができます。
大学では、サークルで緩く野球をしようと考えてる方も準硬式野球を視野に入れてみてください。最近は先ほど挙げたように、プロ野球選手も輩出しており、これからまた準硬式野球の注目が高まってくることでしょう。これからもOBとして、準硬式野球の発展を願っています。
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