こんにちは、大学院生のすとりりです。今回は、就職したけど大学院に進んでみようかなと考える人に向けてお話ししていこうかなと思います。
大学院には、大学を卒業してそのまま進学をする人もいれば、働いていたけどやめて大学院に進学する人もいます。今回は、その社会人から進学した場合についてお話していきたいと思います。
目次
1.社会人から大学院を卒業しても新卒になるの?
2.大学院卒の第二新卒は就職しづらい?
3.第二新卒が落とされやすい理由
4.第二新卒(大学院生)の対策
5.最後に
1. 社会人から大学院を卒業しても新卒になるの?
大学から大学院に進学し、卒業すると新卒扱いになるのは当たり前ですよね。しかし、社会人の方は実は中途採用になります。社会人から大学院卒になった場合は、前職のスキルや大学院で得たスキルがありますので、企業とそのスキルがマッチすれば中途採用として通常通り転職活動できます。しかし、社会人から就活する方の中にはちょっとイレギュラーな人がいます。それを今から説明したいと思います。
社会人から大学院に来る人は、よほど専門性を求めているか、企業から出向で行くかの二択だと思います。しかし、これに当てはまらず、ただ新卒からやり直して就職し直そうとする人もいます。
特にその中でも最初の就職から3年程度でやめた方を「第二新卒」と呼びます。実は、3年以内に会社をやめて、大学院に進学したとしても「第二新卒」扱いを受けます。
大学院を卒業してきた第二新卒は、企業はとても扱いづらいです。新卒でもなければ、中途でもないこの第二新卒という微妙な扱いがとても厄介です。企業側も「新卒でとるよ」という企業もあれば、「中途でとるよ」という企業もあります。このことで非常に混乱してしまうケースも少なくありません。
ここからは、「大学院卒の第二新卒」についてお話ししたいと思います。
2. 大学院卒の第二新卒は就職しづらい?
題名でもあるこのテーマ、「大学院卒の第二新卒は就職しづらいのか」という問いに対しての答えは、はっきりといわせてもらいますと、「大学院卒の第二新卒は就職しづらい」です。
理由はいくつかありますが、特に一番苦労するところは、まず第二新卒の募集が少ないことです。
実際に、エントリーはできると思いますが、「第二新卒」というだけで、落とされてしまうケースも多いです。その理由について次節でお話しします。
3. 第二新卒が落とされやすい理由
第二新卒が落とされやすい理由は大きく分けて3つあります。
① 若さがない、経験が中途半端
まず、新卒に比べて年齢が少し離れてしまいます。そもそも大学院生は、他の大学生に比べて修士であれば2年間遅れて就職していく中、その更に2つも3つも上であれば、採用する側も考えてしまいます。いわゆる博士課程の方々が就職しづらいといわれる理由と同じです。
また、就職し研修を終えてこれから本当の社会人を経験するときにやめてしまっているので、経験も新卒とあまり変わらない。また、業種や職種が違えばさらにその差はほとんどなくなってしまいます。
ただ社会人としてみれば、20代中盤はまだ若いので普通に転職をするのであればある程度職があると思いますが、第二新卒はさっきも言った通り経験が浅いので「若い方がいい」、「それなら中途採用で即戦力の人を採用したほうがいい」となってしまうケースも少なくありません。
② やめてしまったという職歴
やはり、第二新卒が就活で足を引っ張ってしまうところが職を3年以内にやめてしまったことです。現在は、転職は当たり前の時代になってきましたが、3年以内にやめてしまったという事実は就活時に重くのしかかります。
やはり、3年以内にやめてしまうと、また採用してもうちでもすぐやめてしまうのではないか、打たれ弱いのではないかなど推測されてしまうケースも少なくないと思います。
また、エントリーシートや面接の際は、「なぜ前職を辞めたのか」、「前職はどういうところが嫌だったの」など前職について聞かれるケースもあり、自分自身のアピールする時間が削られ、そのまま終了してしまうというケースも多いようです。
③ そもそも第二新卒の採用をしていない
このケースも多々見られます。実際に、採用担当者に聞いたところ大体半分程度の企業は第二新卒の採用をしていないようです。企業側も上記のようなハンディを見てしまっているのでしょう。
就職活動を行う際は、まず第二新卒の募集をしているのかどうか聞くことが大事です。そもそも採用をしていない企業に時間を割くことは時間の無駄遣いとなってしまいます。
4. 第二新卒(大学院生)の対策
まず、新卒のときに行った就活よりも現状はとても苦しいことを理解してください。
そして、新卒よりも就活に対して、熱心でなければいけません。それだけあなたはハンディを背負っているのです。新卒よりも、企業研究、業界研究を行い、新卒よりもwebテストやSPIの対策をしなければなりません。
そして、この絶対に聞かれるであろう前職のことについてきっちりとした理由、回答を用意しておく。ここが一番考えなければいけないところかもしれません。先ほども言ったように、ここの回答に困ってしまうと面接の内容がここばかりになってしまいます。ここはいち早く切り抜け、自分をアピールするための面接にしましょう。
5. 最後に
今回は、第二新卒(大学院生)についてお話ししましたが、いかがだったでしょうか。
もし、第二新卒(大学院生)の人はこれから就活頑張ってください。
また、これから職を辞めて大学院に行こうと考えている方は、このハンディを背負ってまで学びたいことがある人はぜひ大学院に進学してください!学ぶという面では、大学院はとてもいい環境です。
しかし、ただキャリアアップ、もっといい企業に行きたいと考えている方は、もう一度このハンディがあることを確認して他の方法と照らしあわせて選択してください。
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